日本の民家の原型である田の字型の骨組みを持つ住まいです。シンプルゆえに拡張性も持ち合わせ、LDKの他に1階に1部屋、2階に4部屋まで容易に拡張可能です。伝統的構法の特徴である小屋組により、さらにロフトも備わっています。
家の真ん中にある大黒柱は周囲の梁と共に家を支える要の柱です。
ワンルームに近い板の間の様子です。将来を見据えたフリースペースです。
手前から南北に延びる小屋梁は8m材で機能を重視し配置しています。
設計:綾部工務店
施工途中の様子
南からの外観です。外構が出来れば完成です。
機能と意匠そして保守を考えて、2階が漆喰1階が杉板張りとなっています。杉板は無塗装です。寒気団が来る前に荒壁付けが完了しました
建て方から1ヶ月、屋根工事、荒壁工事まで完了です。この後本格的に造作木工事が始まります。竹小舞もかき終わり、いよいよ荒壁塗りです
以前は当たり前のように行われていた小舞かきも今では珍しくなってしまいました。
下地まで自然素材の家は住まい手も造り手も、そして環境も健やかにしてしまうことでしょう。建て方中の様子です
写真の木材は全て国産無垢材です。大黒柱は杉の8寸角、大黒はしら左右の梁は地松太鼓の末口尺〜尺2寸、手前にのびる梁は西川杉の尺梁です。松と尺梁は渡り顎で組まれており、補助金物を必要としません。木の癖を組み合わせることが将来にわたり骨組みをを安定させます。ただいま刻み中です
大黒柱に差さる松の梁のねじれを直しているところです。直すといっても削る訳ではなく
真の墨を適正な位置に描く訳です。手刻みでは真の位置を寸法の基準にするため、ねじれていても曲がっていても木の太さが違っていても関係なく組み合わせることができるのです。ただいま荒壁土寝かせ中です
荒壁の乾いた状態です