6月20日の建築基準法改正により、建築業界では建築確認申請が下りないなど、混乱しております。耐震偽装問題に端を発する法改正なのですが、確認審査機関なども法の運用面で極めて慎重になっているため、一層処理が遅れているようです。伝統構法の住宅に関しては、壁量計算による場合を除き、構造計算書を添付する場合は、ピアチェック(構造書類の外部審査)が必要になる場合もあり(限界耐力計算)、申請費用や申請期間の面で負担が多く、古民家の移築を始め、増築や新築でより仕事が進みにくい状況になっております。
このような中、木の家ネット等の有志の働きにより、国土交通省から直接意見を伺える機会が出来、私も出席して参りました。セミナーというかたちではありましたが、数団体90名ほどの出席者のもと、様々な質問意見が出され、今後スムーズに仕事が進むように国土交通省建築指導課の水流(ツル)課長、同今村課長補佐に約束していただきました。今後何度かの意見交換を経て、良い方向へ向かうことを願います。ご意見をお持ちの方は、contact@ayabekoumuten.jpまでご意見をお寄せ下さい。
会場:財団法人住宅産業研修財団(大工育成塾)
2007年9月17日