ニュース
2008年9月15日

around40’sの語り合い

香川の六車誠二さん、滋賀の宮内寿和さんの呼びかけで京都にアラフォーの大工・設計士・製材業・林業家、木材ジャーナリストなど25名が全国から集まりました。
それぞれの立場から今行っている活動などの報告があり、「合板メーカー等へ材が流れている現状」「地道な広報活動」「木の家が増えていかないのは何故か」「このままのでは絶滅の危機状態は脱せない」「山や林業を健全化させるには、革新的な良案が必要になるのではないか」など議論は尽きませんでした。
住宅建築 前編集長の植久さんにも同席していただいた12時間に及ぶ熱い語り合いは、それぞれの地域で明日への道しるべとなるでしょう。
皆の熱い思いを受け取ることができ、私自身も勇気をもらえた集まりでした。今後のaround40’sにご注目ください。


2008年7月26日

シンポジウムの報告など

7/12に行われた「このままでは伝統構法の家がつくれない」というシンポジウムについて、インターネット新聞や木の家ネットで報告がされていますのでお知らせいたします。当日は250名の定員に対し、400名弱の入場者がありました。このシンポジウムを機に一般市民を含めた運動が起こることを期待したいところです。まずは記事をご覧ください。
janjanサイト
http://www.news.janjan.jp/living/0807/0807232704/1.php
木の家ネットサイト
http://kino-ie.net/act_011.html
ケンプラッツサイト
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20080730/524776/
ご意見がありましたらメールなどでお知らせください。


2008年6月6日

本のお知らせ

エクスナレッジから「ラクラク建築構造マニュアル」という本が出版されました。図解もたくさんあり理解しやすくなっています。私(綾部)もすこし書いています。
詳しくは、http://www.xknowledge.co.jp/book/detail/76780828をご覧ください。


2008年4月11日

シンポジウム「改正建築基準法はいりません!」

4/1改正建築基準法に対するシンポジウムが開かれました。タイトルは「改正建築基準法はいりません!」です。
伝統構法の建物が建てにくくなっておりますが、その原因と概要を次のサイトでご覧頂くことが出来ます。
シンポジウムの内容がムービーでご覧頂けるのが、
http://www.news.janjan.jp/living/0804/0804084470/1.php
内容を分かり易く解説しているのが、
http://kino-ie.net/action/blog/?p=32
です。
建築関係者のみならず、一般市民の方々も一緒になって活動をしないと、風土に根ざした木造伝統構法建築は極めてつくりにくい状況になってしまう恐れがあります。まずは内容をご覧頂ければ幸いです。


2008年3月16日

建て方が近づきました

昨年より加工を行っておりました住宅の建て方が近づきました。
建て主様のご厚意により見学も可能ですが、事前の申し込みが必要です。ご希望の方は弊社までご連絡下さい。
駐車場は特にご用意しておりませんので、駅前のコインパーキングなどをご利用下さい。
場所:川越市
日程:3/21から数日間(5日程度) 雨天延期
※雨天のため建て方は3/22からとなりました。壁の組立は既に始まっています。


2008年2月20日

チーム・マイナス6%

チーム・マイナス6%の賛同企業として登録を行いましたのでお知らせいたします。
登録した地球温暖化防止活動の内容は次の通りです。今後共住みやすい環境をつくる一員として活動して参りたいと考えております。
■冷房、暖房
冷房は、自然の風を利用し、エアコンは使用しない。(作業場)
暖房は、灯油よりもco2排出抑制に有効な薪ストーブを使用し柱や梁などの端材を燃料として使用。
■アイドリングをなくそう
近場の仕事を主体とし、ガソリン消費量を減らす。
■エコ製品を選んで買おう
土に還る素材の製品を使用する。(生分解性)
■過剰包装を断ろう
買い物袋又は買い物箱を用意し、商品を購入する。
■コンセントからこまめに抜こう
作業場は様々な機械を使用しますが、最後にはブレーカーを切る。
機械動力なしでは現在の家は建てれませんが、弊社では手道具(手かんなや手のこぎりetc)を多く使う。
■その他の活動による温暖化防止
荒れた山を蘇らせ、林業を活性化させるために工業建材の使用を極力避け、無垢木材や土などの天然素材による家づくりを実践する。素材使いの適材適所を実践し、薬品に頼らない超耐久性の家づくりを行う。
また、建築主の方々に温暖化防止の重要性を伝え、温暖化対策を共に実践していただけるよう活動する。


2008年1月8日

パブリックコメント

歴史的風土の保存継承に関するパブリックコメント情報が国道交通省のHPにでておりましたのでお知らせいたします。
1/11が期限ですのであまり時間がありませんが、ご意見を上げていただければと存じます。
改正建築基準法で歴史的な建物が保存しにくい状況になっておりますので、ご協力をお願いいたします。
HPより抜粋
 社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会歴史的風土部会歴史的風土の保存・継承小委員会(委員長:越澤 明北海道大学大学院教授)では、古都保存行政の全国展開に向けて、歴史的風致を有する市街地等における、歴史的文化的資産を保存・活用したまちづくり等を推進する具体的な方策について、これまで平成19年7月より4回にわたり検討を進めてきたところです。
 この度、小委員会での審議を踏まえて、歴史的風土の保存・継承小委員会報告(案)がまとまりましたので、広く国民の皆様からの御意見を募集いたします。
http://www.mlit.go.jp/pubcom/07/pubcomt139_.html

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2008年1月1日

新年のご挨拶2008

謹賀新年
皆様のご多幸をお祈りいたします。

昨年中は当ウェブサイトをご覧頂き誠に有り難うございました。
お陰様で3万件超/年のアクセスを頂いております。
定期的にご覧頂いている方もいらっしゃるとのことで、私どもと致しましても益々内容の充実を図って参りたいと考えております。
今後とも当サイトを宜しくお願いいたします。 


2007年11月26日

人材募集について

いまや家づくりの主流はプレカットですが、手刻み主体の伝統構法に本気で取り組んでいきたいとお考えの職方さんがいらしたらお知らせ下さい。流れ作業のような家づくりに疑問を持ちながら仕事をすることよりも、職人が行うべきことを正確に行っていくことこそ仕事のやりがいに通じます。不定期ですが人材や協力業者の募集を行っております。詳しくはお問い合わせ下さい。


2007年10月30日

壁塗り体験ワークショップ

所属しております蔵の会からのイベント情報をお知らせいたします。
川越の蔵を修復してきた左官職人さんの指導のもと、「昭和蔵」の壁を修復します。同跡地は12月から改修工事が始まり、2年後には新しい施設としてオープンする予定です。鏡山の蔵では最後の土壁塗り体験ワークショップとなりますのでふるってご参加下さい。
日時:平成19年11月17日(土) 9:30〜15:30
場所:鏡山酒造跡地  川越市新富町1丁目/西武新宿線本川越駅より徒歩約3分
参加申し込み:11/8(木)必着/先着30組(1組3名まで) 参加者全員の住所・氏名・年齢を記入の上、ハガキでお申し込み下さい。(締め切り後詳しいご案内をお送りします。)
送り先:〒350-0062 川越市元町1-12-2 NPO川越蔵の会事務局
参加費:1組(1組は3名まで) 1,000円    ワークショップの見学は無料です。
注意事項:小学生以下は保護者同伴にてお申し込み下さい。汚れてもかまわない服装でお越し下さい。
ワークショップ共催:NPO川越蔵の会・(社)小江戸観光ルネサンス事業推進協議会
協力:川越市
問い合わせ:川越市中心市街地活性化推進室 TEL049-224-8811(内線2741)
※同時開催:昔の鏡山酒造写真展  終日開催 入場無料


2007年10月23日

TV取材(フジテレビ)

10/29放映予定の「いただきぷらす」の取材に協力しました。放映日のテーマはクリ。
食材としてのクリを取りあげるのですが、クリは家の建材としての利用も出来ることが紹介されます。
三内丸山遺跡の巨大柱はクリですし、線路の枕木に使っていたクリの木をガーデニングに使われている方も多いのではないでしょうか。
そう、クリは腐りにくくつぶれにくいので、長持ちする木なのです。編集の都合でどの程度クリの木が登場するかわかりませんが、
柱や梁として使っている様子をTV局の方が撮影して行かれました。
よろしければご覧になって下さい。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/itadaki/data/071029.html


2007年9月17日

法改正セミナー

6月20日の建築基準法改正により、建築業界では建築確認申請が下りないなど、混乱しております。耐震偽装問題に端を発する法改正なのですが、確認審査機関なども法の運用面で極めて慎重になっているため、一層処理が遅れているようです。伝統構法の住宅に関しては、壁量計算による場合を除き、構造計算書を添付する場合は、ピアチェック(構造書類の外部審査)が必要になる場合もあり(限界耐力計算)、申請費用や申請期間の面で負担が多く、古民家の移築を始め、増築や新築でより仕事が進みにくい状況になっております。
このような中、木の家ネット等の有志の働きにより、国土交通省から直接意見を伺える機会が出来、私も出席して参りました。セミナーというかたちではありましたが、数団体90名ほどの出席者のもと、様々な質問意見が出され、今後スムーズに仕事が進むように国土交通省建築指導課の水流(ツル)課長、同今村課長補佐に約束していただきました。今後何度かの意見交換を経て、良い方向へ向かうことを願います。ご意見をお持ちの方は、contact@ayabekoumuten.jpまでご意見をお寄せ下さい。
会場:財団法人住宅産業研修財団(大工育成塾)


2007年7月31日

新潟中越沖地震

7月末に柏崎の被災地を訪問しました。北陸道西山インターを下りて目前に現れたのは、屋根にブルーシートをかけた家々と1階部分が倒壊した住宅でした。その後刈羽村から柏崎市街へと移動し、地震の惨状を目の当たりにしました。状況は深刻で、主に古い木造家屋の倒壊や土蔵の倒壊が目立っていました。外観はあまり損傷のない様な鉄骨増やRC増も室内は被害を受けているそうで、被災者の方々からは生々しい地震の様子をうかがい知ることが出来ました。柏崎市街をざっと一回りしたところで、柏崎のボランティアセンターに向かいました。半日被災者住宅の片付けを行いましたが、被災して家を失ったり損傷したりすることによる心の傷は、当分癒えることがないものであることも知りました。一刻も早い復旧を願うと共にまだまだ多くの人々の協力が必要だということをお知らせ致します。
当ブログでは、追って現地の状況や私なりの見解もまとめる予定でおりますのでご覧頂ければ幸いです。


2007年2月5日

震動台実験

去る2/2兵庫県三木市のE-ディフェンンスにて、実大伝統木造建物の震動台実験が行われました。石場立ての2棟の建物は、地震力を大きくしていくと、きしみ音を立てながら地震力を受け流し、3方向に壁を設けず意図的に偏心を大きくしたにも関わらず、神戸地震波でも大きな損傷は見られませんでした。当日の結果解説では、足元を固定していなためズレる事により地震力を受け流す効果がでているとのことでした。今後の分析結果が待ち望まれます。 http://www.bosai.go.jp/hyogo/tour7old.html