大工だからできる家

木の家づくりには、木の知識や経験が必要です。
常に木に触れ、木を知り抜く大工棟梁と、
木の性質を活かしきる
家づくりをしませんか?
綾部工務店の大工棟梁、綾部孝司が書いてます。
2007年4月7日

換気を考える

24時間換気設置が法律で義務づけされて以来、真新しい住宅の排気口からはホルムアルデヒドなどを含む汚染された空気が屋外に次々排出されています。隙間無く建て込んだ住宅地の界隈では、概ね南側から空気を室内にいれ、汚染空気を北側に排出し、その空気を含んだ空気を北側の家が取り込み、また北側に排出する、さらにそれが次の家に続き、、、。
根本的な解決は行わないのだろうか。いつも不思議に思っています。私は大工として現場作業をしていますが、無垢の木材ばかりを扱っているうちに、化学物質を含む材料に敏感になってしまった様です。それ故、街のいたるところで開発されている住宅群を見るたびに住み手に同情さえしてしまうこともあります。
もっと根本的な方法で家づくりの素材や工法を考えないと、室内だけではなく周辺の空気汚染まで自分たちでつくり出してしまうのです。そのことを住まい手造り手そして国をあげて考えることが出来れば今よりももっと良くなるでしょうね。早く気づいて欲しいと思います。